セーヌ川に沿って、遊歩道が設けられているのですが、場所によっては幅を大きくしてちょっとした公園のようにしていたり、ちょうど今行われている「パリ海岸」(セーヌ川岸に砂浜を敷き詰める)の会場になったりします。
そして夏の間は、そんなところの一つでアルゼンチンタンゴやサルサが踊れる集まりがあります。音楽を持って来る人がいて、みんな好き勝手にやってきて踊る、ただそれだけなのですが、愛好家の間では有名らしい。それが何ともいえず素敵だったのでご紹介。
説明するよりも、見て頂いた方が早いと思うので、You Tubeで短い動画を見つけました。状況としてはこんな感じです。
一歩間違えたらセーヌ川に落ちちゃうよ!くらいの本当に「ほとり」です。皆さんそれぞれにお洒落をしてきて、靴はタンゴ用ヒールに履き替えて、荷物は地べたに張り渡してあるコード状の紐にくくりつけて盗難防止。
若い子たちから老夫婦まで、本当に幅広い年齢層が踊りに来ています。でもサルサより年齢層は高めですね。大人の踊りです。タンゴ仲間のグループでやってきて、ピクニック状態の人たちも。みんな、本気だ!
一年前に、アルゼンチンタンゴの初級クラスへ数回通って挫折した私。今回、友達に誘われて半信半疑で踊りに行ったのですが、これまたとても上手で素敵なリードをする人で、タンゴが大好きになりました。
去年挫折したのは、お教室がピンとこなかったというのもあるかと思いますが、何といっても「男性のリードを身体で感じてついていく」という基本に耐えられなかったからです。普段バレエを踊っているので、全部「自分でやりたい、自分で出来るもん!」と独りよがりになっていました。
5区の植物園近くのセーヌ岸です 毎晩20時くらいから |
このセーヌ川の舞踏会は夏の間は毎日開催されるとか。夜のセーヌ川を行く遊覧船が通るたび、船の照明に照らされて、まるで舞台にいるよう。完全に観光客の「見物」になっていますが…。
ここの他にも、パリ中の屋内・屋外でミロンガ(タンゴ舞踏会)が開催されているそうです。こんなにタンゴ人口が多いなんて知らなかった!そしてとっても素敵な世界です。何といっても、歳をとっても続けられるんですよ、そんな踊り、そう多くはありません。バレエを踊りながら、年齢を感じる今日この頃、そろそろ別の踊りにハマるのもいいかもしれません。
あらゆる踊りが気軽に踊れるのは、まさにパリならでは。パリにやって来てから、サルサ、ベリーダンス、そしてタンゴに出合いました。日本じゃ、各ダンスの敷居が高そうで、こんなにいろんな踊りを踊る機会はまずなかったでしょう。
日本にいたら出合えそうにない国の友達と仲良しになったのと同じくらい、私にとっては貴重なことです。
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