『英国王のスピーチ』をみました。
ジョージ6世を演じたコリン・ファース(私の中では『ブリジット・ジョーンズの日記』)はさることながら、未知の俳優だったジョフリー・ラッシュ演じる発声コーチがとても魅力的で、こんな「オリジナルな」教師になりたいなぁと。
私自身、フランス語歴12年を過ぎた現在、フランス語の発音及び話し方コーチングを受けている身なので共感する場面が多いし、人に何かを教える立場というのもあって、この発声コーチのあり方に憧れを抱く。「矯正」ではなくて、私にとっては今で言う「コーチング」。何かを否定するのではなくて、「こうやったらどう?」という感じで手助けをするあり方。いろんな教師のあり方があります。
英語はともかく(すみません知りません)、フランス語で「オリジナル」と言うと、「変わってる」という意味合いがあって、何かを完全否定する代わりに賛成するわけでもないときに使われる、どちらかと言うと、マイナスなニュアンス。「オリジナルな映画よね」と言えば「変わった映画」だし、「彼ってオリジナルよね」は「彼は変わってる」。そういうやりとりが、映画中にもあって、国王から「オリジナル」と言われたコーチのリオネルは「私にとっては褒め言葉です」と言う。
終盤の国王のスピーチが、第二次世界大戦の参戦宣言というのが、個人的にはちょっと複雑だなぁと思ったけれど、よい映画でした。どこかに「傑作ではないけれど、優秀映画」と書いてあったのが、うなずける。「傑作の方が良い」という意味ではなく、です。「銀は金に良し、銅は金と同じと書く」と言うのと同じ心境。あと「吃音」関係で、以前流行ったスキャットマンという歌手を思い出したりもした。
映画の後は、日本好いている友達2人に合流して日本食を食べに。先週日本から帰ってきた友達のひとりが、頼んであった炊飯器を成田空港で買ってきてくれた。フランス人に炊飯器買ってきてもらえるなんて、友達に恵まれたなぁ。それとは別に、節分仕様の、うさぎの絵の入った升入り豆と、みかんのゼリー(「日本のみかんが食べたい」と私がうるさく言っていたから)をお土産にもらいました。うれしー!!
ということで、嫌なことも忘れた土曜日の夜なのでした。
日本のお米買いに行かなくちゃ。
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