タチそっくりの長身で、重心の定まらない歩き方をする主人公はタチの映画に出てくるユロさんと同じくらいやさしくて、お人好しで、とぼけている手品師。ほのぼのした映画でアニメの芸も細かい。ナイーブな田舎娘をよろこばせたい一心でがんばる手品師、そして最後は、しゅんと、寂しい感じにさせるのが、風天の寅さんの映画みたいだなぁと思ったのでした。
電球が、口からぽんぽんぽんと、こちらが期待するような動きと音を伴って出てくるのです。そしてそれに電気が付くのを見ると、とてもとても嬉しくなるのです。
手品にお決まりのうさぎは、言うこと聞かない暴れん坊。この子をシルクハットの中にぎゅうううっと押し込んだり、お尻がひっかかってなかなか出てこなかったりする時の力加減に、ずいぶん共感しました。
3月26日日本公開。
追記:この映画製作に係わったアニメーター、アントワーヌ・アンタンのホームページを見つけました。Antoine Antin
![]() |
http://www.aantin.com/gallery/ |
なんだか後ろ姿を描くのが好きな人なんですね…。
でもどれも、どんな顔の人なのか見たい気持ちにさせられます。
やさしいタッチとふんわりした後ろ姿が
イリュージョニストの作風とまっちします。
あと・・・これ。この脱力感、なんとも言えません。
このブログ読んだらみたくなっちゃった。
返信削除ところで、このブログ、いいね。おじいさんの話も、あったかい気分になりました。おじいさん、かっこよかったんだねー。ナマでもまたきかせてほしいなぁ。
ぱりかさんコメントありがとうございます。
返信削除祖父の話は、誰かに話すのは恥ずかしいのでここで書いてます~またお時間のあるときに寄ってやってくださいませ。